交通事故加害者の刑事責任と民事責任は違うのか

交通事故を起こしてしまった加害者は、刑事責任と民事責任の両方を問われることになりますが、これはそれぞれ性質が異なるものです。刑事責任というのは、法律を犯した人に対して、国が刑務所に服役させたり、罰金の支払いを強制したりといった処罰を行うものです。交通事故には過失によるものもありますが、酒酔い運転をしたとか、故意に自動車で他人にぶつかってケガをさせようとしたといった悪質な事例では、放置していては社会の秩序がみだれたままになってしまいます。そのため、国民の声を代弁して、国が加害者に対する取り調べや裁判をした上で、妥当な刑罰を下すというのが刑事責任の性質であり、いわば社会に対する責任であるといってもよいでしょう。そのいっぽう、民事責任というのは、個人と個人のもめごとに対しての責任であって、通常は被害者との示談で済ませることが多いですが、場合によっては民事訴訟に発展し、裁判所の判決によって決着をつけるということもあります。こうした民事責任については、物を壊してしまえばその修理費か、あるいは地価の範囲内での弁償をするということになりますし、被害者を死傷させた場合には、病院での治療費や苦痛に対する慰謝料などを損害賠償金として支払うことになります。

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